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災害時対応シューズ 【ソールバリアモック#03】
製品開発ストーリー・・・3.11の教訓が生んだ革新的な災害時対応シューズ

【ストーリー①:東日本大震災から学んだこと】

担当者
ソールバリアモック#03の開発がスタートしたのは2011年東日本大地震がきっかけでした。

3/11の震災当日、多くの交通機関が麻痺し首都圏を中心に約500万人以上もの
帰宅困難者を生み出す事態となり(※1)、自宅が遠方であることから帰宅を諦めた人、
一方で帰宅を判断し、瓦礫が点在する帰路を徒歩で帰宅した人もいました。
※1:内閣府が2011年11月22日に発表したインターネット調査に基づく推計

帰宅を判断した人の中にはハイヒールや革靴などの履物の方も多く、
中には帰宅途中に転倒や瓦礫により負傷した方もいたという状況を知り、
安全用品を扱う弊社『丸五』として、この震災からの教訓を生かして
何か防災について貢献できる商品を作ろうという気運が高まっておりました。





右寄せの画像
そこで着目したのが、弊社が既に発売していた
解体工事業向けインソール『ソールバリア#01』という商品です。

このソールバリア#01は解体工事作業で発生する瓦礫などの鋭利なものから裏を保護する
『耐踏み抜き機能』を柔らかい繊維素材で実現し、
当時は硬くて曲がりにくい金属製インソールが主流だったためこの画期的なインソールは業界内で話題の商品となっていました。

これらのことから、この高性能なインソールを利用して、『災害時対応シューズ』を開発しようと決めました。



【ソールバリア#01の特徴】
鉄板式中敷と比べると、軽量で曲がりやすく自然な歩行ができます。
繊維製インソールなので、ご自身のサイズにカットして使用いただけます。
また、抗菌・防臭機能を付加していますので雑菌の繁殖を抑える事ができます。


【ストーリー②:商品化に向けて超えなくてはならない課題】

改めて防災用品として靴を捉えると重要なアイテムでもあるにかかわらず、かさばる形状や
サイズの細かさなど、個人から自治体などの団体を問わず、備蓄するには不向きな点が
課題として次々と上がりました。

そこで
『折りたためてコンパクトになる』
『少ないサイズでも広く対応できる』
『もしものとき、いつものとき、問わず使える』

上記3つのキーワードを超えなければならない課題として製品開発に取り組みました。


キーワード『折りたためてコンパクトになる』


右寄せの画像 防災用品である以上、非常用持ち出し袋に入れることを想定しなければなりません。
そこで必須となるのが『折りたためてコンパクトになる』という条件です。

しかし通常靴はたくさんのパーツを組み合わせて出来ています。
例えばアッパー、ライニング、紐、インソール、ミッドソール、アウトソール、、、
普通の靴の構造では折りたたむこともできず到底コンパクトになりません。

そこで思い出したのはその昔、参観日に母が携帯スリッパを鞄の中から取り出していた事です。
携帯スリッパは余分なパーツがなくとにかくシンプルに出来ていて
かさばらない事に気づきました。
『これならコンパクトで非常用持ち出し袋にも収納できる!』

上記をヒントにソールバリアモック#03の作りはとにかく
必要最低限でシンプルであり、その恩恵でコンパクトになります。

ただ災害時の履物として必要なポイントには補強を施し、
丈夫かつ歩きやすく設計してあります。
また踵のゴムストラップをつかうと折りたたんで1足結束でき持ち運び、収納に大変便利です。




右寄せの画像



キーワード『少ないサイズでも広く対応できる』


みなさんご存知の通り、靴には必ずサイズがあります。女性サイズから男性サイズまでカバーしようとすると
約14ものサイズ展開が必要になります。

例えば通常の靴を災害時備蓄とした場合、『このサイズは〇〇さんで、こっちは〇〇さんだっけ?』というような
事態が発生するかもしれません、しかし一分一秒を争う災害時にこのようなやり取りは避けたいものです。

また不特定多数の方が利用する公共施設などが、靴を備蓄しようとした場合、
靴はサイズが細かく管理が大変なことから、備蓄したくても及び腰になっている問題があります。

では『大は小を兼ねる』という考えのもと大き目のサイズを備蓄すればよいのではないか?
そのような意見も多く伺います。

しかし災害時の地面は瓦礫が散乱し、不整地になっていることもあるかもしれません。
そのような時に靴のサイズが合ってないと脱げ易く転倒事故に繋がる可能性もあり、非常に危険です。

このようなトラブルや事故を避けるためには、『少ないサイズでも広く対応できる』ことが必要である
ということが分かります。

ではどのようにすれば幅広いサイズをカバーできるか?
明確な解決策が見えず試行錯誤を重ねるなか、ある日店でソックスを手に取ったとき答えを見つけました。
ソックスのサイズ表記は25~27cmとなっているのです。
『そうか靴下は伸縮性を持たせて幅広いサイズをカバーしている、なら同じようにすればいいじゃないか!』
このアイデアを元にソールバリアモック#03の履き口にはストレッチ素材を採用し、
結果ソックスのような伸縮性を手に入れることができました。

よってS,M,Lの3サイズながらも22.5~29.0cmまでの幅広いユーザーのサイズに対応可能です。

右寄せの画像



キーワード『もしものとき、いつものとき、問わず使える』


右寄せの画像
最後のキーワードである『もしものとき、いつものとき、問わず使える』

『もしものとき』には必要なものをあれこれ探している余裕はありません。
備えは『いつものとき』でも使えるモノであることも大切です。

では『いつものとき』でも使えるものであるにはどうすればよいのだろう?
答えは簡単でした、ルームシューズとしても使い勝手のよいモノにすることです。





ソールバリアモック#03はルームシューズとしても使いやすくするために様々な工夫を盛り込んでいます。
まずはルームシューズの必要条件は脱ぎ履きが簡単であることです。
それをふまえて靴のカカトを踏んでも履ける工夫を施しました。

この工夫で『いつものとき』はスリッパのように脱ぎ履きが可能です。

またカカトのゴムストラップも収納時に結束するためだけの機能ではありません。
靴のカカトを踏んで履いてもストラップがクロッグサンダルのように
足のカカトをホールドする仕組みになっています。

しかし決して普段使いに偏りすぎたものにしていないのが、ソールバリアモック#03の特徴です。
オレンジ色を多用した派手なカラーリング、これはデザイン性のみを意識したものではありません。
採用している蛍光オレンジは視認性が高く、カカトとサイドの反射材もあいまって
『もしものとき』停電になった場合に暗闇でもよく目立ち二次災害の予防のために採用しました。


右寄せの画像
ソールバリアモック#03は2013年グッドデザイン賞を受賞しています。 http://www.g-mark.org/award/describe/39557